上海松尾鋼結構有限公司は、1996年3月に松尾橋梁株式会社(日本)が独資にて設立し、1997年9月に操業を開始した鋼構造物の製作会社です。操業開始時の生産規模は、【敷地面積:60,000m2、建屋面積:6,600m2、年間生産能力:10,000t】で発足いたしました。

  2006年1月に事業の拡大を目的に、香港招商局集団傘下の中国南山開発(集団)股份有限公司と松尾橋梁株式会社との合資会社として再出発しその際、海外輸出工事の生産能力を高めるために第1期拡張工事【敷地面積:93,600m2、建屋面積:20,300m2、年間生産能力:30,000t】を実施いたしました。2008年からは、品質·納期の担保能力、製品の大型化·重量化に対応した製品供給能力の向上を目的に第2期拡張工事【敷地面積:131,000m2、建屋面積:45,700m2、年間生産能力:50,000t】を実施いたしました。特に、素材加工工程では加工設備のNC化を推進し品質と加工能力の充実を図り、塗装工程では全天候型の塗装専用建屋と大型ブラスト工場を建設し生産能力の拡充を図りました。また並行して、部材重量100t超クラスの大型部材の製作ライン、BH製作ラインの整備を行ない工場全体の生産体制の再編も実施いたしました。2010年12月に拡張工事を完了し、現在に至っております。

  2009年11月に松尾橋梁株式会社は、橋梁·水門事業における株式会社IHI及び株式会社栗本鐵工所の3社間での事業統合にともない、統合した新会社:株式会社IHIインフラシステムに再編されました。新会社発足にともない、上海松尾鋼結構有限公司は中国南山開発(集団)股份有限公司と株式会社IHIインフラシステムとの合資会社に移行しております。株式会社IHIインフラシステムは、橋梁·水門事業において海外工事も受注する日本を代表するエンジニアリング会社で、その事業内容は設計、製作、施工、診断、補修、保全、研究開発にまでおよんでおります。

  上海松尾鋼結構有限公司は、欧米·日本の工場認定を有し海外輸出案件を中心に事業展開する方針で活動しております。受注比率は、年度によって異なりますが、概ね欧米企業が70%、日系企業が20%、その他10%の構成で推移しております。

  独資企業時代に築き上げた堅実な基礎の上に、合資企業に移行しても経営?生産の健全な維持発展を中日相互の努力によって継続してまいりました。

  『製作する鋼構造物の品質によって真の顧客満足度を獲得し、社会の発展に貢献する』、『人材こそが最大かつ唯一の財産である(IHIグループ)』という経営理念のもとに今後も活動をしてまいります。

 


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